ゲノムとミームの狭間は、ゲノムとミームを素通りしている。。。
両方からの攻めのみでは、この「わたし」というものが素通りされてしまうということは、狭義の「科学」と狭義の「哲学」が、この「わたし」を素通りするという私の感覚と、まったく同じである。 というよりも、「わたし」に対する還元主義的な分析を基本とした統合が、ゲノム側から見た「わたし」の一側面(狭義の科学)であり、「わたし」に対する内面からの見据えが、知(言葉)側から見た「わたし」の一側面(狭義の哲学)であるということに相当する。 前回の投稿「愛すること生きることと死ぬことと。。。」では、「科学的側面」からの「わたし」に対する攻めが、「情」を捉えきれずにいることに対する思春期以降の不安定感が、ほとんど消失しながらも、根底にずーっと残り続けていた状態の記述に相当する。 その後、何人かの方々とネット上で交流し、特に「哲学的側面」からの攻めから、私の心に引っかかっている問題を見据えようと試みた。 その足跡が、私のホームページの内容そのものになっているわけです。 (広義の)科学も(広義)の哲学も、「知的側面」なくしては語りえない。。。 それゆえに、「情的側面」を有する「こころ」は、 コンピュータ上での記号で捉えることはできないし、 言葉という記号で捉えることもできない。。。 けれど、記号的側面(物語を書くとか、石に刻み込む)といった方法で、「こころ」の一側面である「情」の、さらに「一側面」を表すことはできる。そういった作品たちは、その人とその作品が一体となって、「その情のその一側面」という総体になっている。。。 で、そういった「一側面」をずーっと紡ぎ合わせていけば、総体としての「こころ」に成るはず。。。 って、それは即ち、みんなと関係し、喜び・怒り・哀しみ・楽しむ、その人の人生そのもの(死後があるなら死後を含めて)になるんでしょう。。。
by kisugi_jinen
| 2004-11-14 08:55
| 思考。。。
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