インターネット上の境界。。。
インターネットには境界がない。。。
それゆえ発達してきたことも大きいが、ある意味、負の側面が同居してきたことが、様々な弊害をもたらしてきている。。。 これは、あたかもスターウォーズのフォースの負の側面がジェダイに同居するかのごとくである。 では、これらを完全に切断し、切り離してしまうだけでいいのであろうか。。。 残念ながら、そういうことは、何ら問題解決には繋がらないであろう。。。 善悪の価値基準が不安定な純粋な心を持つ子供たちにとって、何の境界も存在しない世界に入っていくことは、何の制約も規制も受けずに、自由に過ごせることにつながる。。。 リアル世界での精神的な抑圧は、アンリアルの世界で得られる完全な自由にて開放されるであろう。。。 感情に任せたフォースの開放が、負の側面への暴走へと向かうように、子供たちは、いとも簡単に殺人への境界を超えるであろう。。。 昨今のネットに触発されたかのような若年者による殺人の背景には、上記境界問題が見え隠れする。。。 では、総務省の想定するような実名化を促進したり丸適マークを付けたりするだけで、事足りるであろうか。。。 いや、もっと壮大な計画が必要になると思われる。。。 (専門家ならば、計画していても当然の内容だろうけれど。。。専門性が異なるか。。。) インターネットアドレス空間がIPv6になるのであれば、既存の空間を含む空間ができることになる。 そこにおいて、現空間を取り巻くように多層階層のアドレス空間に分ける。 年齢層に応じて、アクセス可能空間の範囲を変えていく。。。 アクセス権は、たとえば、個人個人に割り振られたインターネット接続専用IDと識別用個人情報にて自動的に計算される年齢などから決定するなどすれば、アクセス可能なアドレス空間を割り出すとかは可能であろう。。。 自主規制にしても、実名化にしても、丸適マークにしても、そういったサイト間の区別を行うのが、大人の視線であるならば、そういった概念(知的切断面)が適応不可能な子供たちの視線にとっては何の意味も持たない。 車道という概念(知的切断面)を、転がっていくボールが横切っていくのを、夢中になって追いかけていって、車道に出てしまい、車に轢かれるのを阻止できないようなものだろう。。。 若年者のインターネットへの境界なき参入は、殺人という概念形成をも左右しかねないと考える。 ただし、境界線は厳密なものではダメであろう。。。 緩やかに変わり、かつ、個人の状況に応じて柔軟に変動するような境界。。。 すなわち、個人とネットとが相互作用しあうような境界の設定。。。 あたかも生き物のようなネットに構造変換できうるならば、それこそが理想的な気がする。。。 森の入り口の草原で遊ぶ子供たちにとって、森の奥が怖いという概念が形成されているならば、自然と年齢を重ねるにつれて森の奥へと入っていくことであろう。。。 そうして身に付いていく経験こそが、森との共生をもたらしうるであろう。。。 。。。そういった概念(知的切断面)である。。。 ※トラックバックを寝太郎さんのうたたねの記からしてあります。 総務省 ネットの実名化を促進!? 総務省 ネット実名化促進に関する資料集
by kisugi_jinen
| 2005-07-02 23:37
| 思考。。。
|
Trackback
|
Comments(2)
Commented
by
norge
at 2005-07-03 04:15
x
ネットの実名化ですか。すごい計画があるものですね。
そこまで管理社会化を急ぐほど現状で匿名性の弊害があるようには思えませんけど。
0
Commented
by
kisugi_jinen at 2005-07-03 08:51
|
検索
カテゴリ
最新の記事
お知らせとリンク。。。
お知らせ
●コメントスパム対策のため、承認制に変更しました(2010.09.29) ●トラックバックのリンクチェック機能を追加しました。excite以外からのトラックバックをされる場合、当該記事へのリンクを埋め込んでください。 リンク ゲストブック ---Yahooジオシティーズ終了に伴い、利用できなくなっています。 来生自然のホームページ ---Yahooジオシティーズ終了に伴い、利用できなくなっています。 鉄鼠 ---「考える」ということに向き合う。。。 Genxx.blog 移転後http://blog.genxx.com/ ---「情」を含めて専門的な立場から「こころ」を模索し続けるGenさんのブログ。。。 研幾堂 ---山下裕嗣氏による哲学のサイト。以前、形而上学についてやりとりさせていただいた。 記事ランキング
最新のコメント
最新のトラックバック
以前の記事
フォロー中のブログ
外部リンク
ブログパーツ
ライフログ
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||