gnuplot4.6での箱ひげ図描画用メニュー変更。。。
※2014.06.22 07:06 エキサイトのスタイルシート類の変更によるものか、表示が一部乱れるようになっていたので、改正。
=== gnuplot 4.6での箱ひげ図の描画方法。。。 にて取り上げたgnuplotでのboxplot(箱ひげ図)であるが、wxWidgets terminalウィンドウ(以下、wxt)での入力補助メニューが未対応であった。 無論、全てを手入力で入れていってもいいのだが、コマンドを暗記していなければならず、たまに使うときにマニュアルを引くのは手間である。 メニュー部分については、 [インストール先]/bin/wgnuplot-ja.mnu というファイル(一種のマクロ)の内容を編集することで、メニューを変更できることが分かった。 文法については、実際の動作と対比すると分かる程度のものである。基本的にメニュー表示部分と直下の行でのメニュー実行部(コマンド行に挿入される文字列、[INPUT]等にて入力ダイアログを表示し入力された文字を文字列内に挿入するようになっているようだ)にて構成されている。オンラインで検索すると詳しいことが分かるのだろうが、当面使用する分には困らない程度になった。(この記事を見て試してみたい方は、自己責任で願います。正規のマニュアル類はgnuなのでネット上にあるはずですが、見つけられませんでした^^;) ※編集時には、ファイルのバックアップを取っておくこと。また、あまりメニュー構成を増やすとエラーが表示されてメニュー全体が表示されなくなるので注意!! 早速メニューの変更をしてみた。 1.プロット(P)メニュー内 x,y,ylow,yhigh として使う列 の定義(using ... )の後で、「---」の前に、下記メニュー表示部とメニュー実行部を挿入 (x),data,(boxwidth),factorとしてboxplotで使う列 、ex. (1),2,(0),1 using [INPUT]x pos? default:(1)[EOS]:[INPUT]data column?[EOS]:[INPUT]box_width? default:(0)[EOS]:[INPUT]category column?[EOS] [EOS] 2.プロット(P)メニュー内 スタイル(複合)のサブメニュー内の最後に以下を挿入 箱ひげ図 (Box Plot) with boxplot 3.スタイルメニュー内 線、点のスタイルの初期化 の定義(unset style ... )の後で[EndMenu]の直前に、以下の区切り線(「--」)とboxplot関係のスタイル類を追加 -- [Menu] 箱ひげ図の表示スタイル ひげの長さ(range,def:1.5 x interquartile range) set style boxplot range [INPUT]times of range?[ENTER] ひげの長さ(fraction,def:0.95 x num. of data) set style boxplot fraction [INPUT]times of fraction?[ENTER] -- 外れ値のスタイル(pointtype,def:7) set style boxplot pointtype [INPUT]number of point type?[ENTER] 外れ値非表示(nooutliers) set style boxplot nooutliers 外れ値表示(outiers) set style boxplot outliers -- 因子描画順:ソート無し(unsorted) set style boxplot unsorted 因子描画順:ソートあり(sorted) set style boxplot sorted x軸での因子間距離(separation) set style boxplot separation [INPUT]times of separation?[ENTER] 因子ラベルの軸(labels)自動 set style boxplot labels auto 因子ラベルの軸(labels)x軸 set style boxplot labels x 因子ラベルの軸(labels)x2軸 set style boxplot labels x2 因子ラベルの軸(labels)OFF set style boxplot labels off -- エラーバーの幅(small;0.0) set bars small エラーバーの幅(large;1.0) set bars large エラーバーの幅(fullwidth) set bars fullwidth エラーバーの幅(size;0-1) set bars [INPUT] width(0.0-1.0)?[ENTER] [EndMenu] 箱ひげ図のスタイル表示 show style boxplot エラーバーのスタイル表示 show bars -- 新しく変更したメニューを使ってboxplot用のデータ(前回投稿記事分を少し修正したもの)を読み込んで表示させるまでの手順例を示す。 まず、plot文字列を挿入 次に、表示したいデータファイルを選択 ※データファイルには、gnuplot 4.6での箱ひげ図の描画方法。。。にて示してあるものに、さらに因子ラベルとしてdata-cを追加した。さらに因子でのsortをテストするため各行を適当に入れ替えた。 ファイル内での因子の列とデータの列などのパラメータを入力 ファイル内で 因子 データ という形式(1列目に因子、2列目にデータ)をデフォルトとして例示している。 入力ウィンドウにてパラメータを入力 ここまでのメニューによる入力文字列 最後に「boxplot」を指定する文字列を挿入 完成したコマンドライン enterキーを押すと描画される 描画された箱ひげ図 スタイルを変更 まずは、外れ値の形式を変更 形式の種類については、マニュアル類を参照してください。 コマンドライン上でいろいろと変えて試してみてもいいです。 「再表示」をクリックするか、replotと入力しenterキーを押す ●から+へと変更されたのが分かる データを因子名でソートし ボックスを塗りつぶしてみる 透過度を考慮して設定 表示例
by kisugi_jinen
| 2012-06-22 06:52
| program。。。
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Tracked
from 来生自然の。。。
at 2012-07-01 05:38
タイトル : 箱ひげ図・boxplotで芋づる式。。。R:臨床統計の本..
SやRは自由度が高すぎて、敷居の高い「統計を専門にする方のためのプログラミング可能な高級統計処理ソフト」と捉えていた。テキスト入力によるコマンド列で次々と処理していかねばならず、「目的との間に介在する煩雑な操作」がイメージされていたからである。 プログラミング好きの私としては、ある意味似つかわしいソフトなのだが、やはりコマンド入力にて一連の操作が必要なのは「障壁」になる。 統計処理は データ入力 → 統計処理方法の選択 → 統計処理とグラフ生成 → プレゼン資料に貼り付け といった手順...... more
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