AX
究極の人工知能。。。ショート・ショート。。。
A氏
先生、究極の人工知能ができたって本当ですか!?
Dr.I
ほほぅ、早くも君のところに情報がとどいたか。そうじゃよ。

A氏
できれば、当社の手術ロボットに組み込みたいのですが。

Dr.I
よかろう。ロボットに組み込むのなら、三原則を組み込めば完成だな。でも、まてよ。。。あれが、こうなると、それが、こうなって。。。うーんんん。。。

A氏
なんか、まどろっこしいようですね。とあえず、組み込んでいただければ、あとは、こちらでの作業ですから、何の問題もないはずです。それとも、「究極の人工知能」というのは、デマなんですか?

Dr.I
何と、失礼な!! まぁ、いい。 わしとしても、どうなるのか知りたいところじゃから、提供しよう。

A氏
ありがとうございます! これで、当社も業界No.1です!!


。。。それから一年後。。。

A氏
先生! いったいどうなってるんですか? 病態模型を使ったテストでは素晴らしい結果だったのに、いざ、治験に入ったら、全てのA.I.が動作停止状態というのは!!

Dr.I
。。。やはりのぅ。。。そうじゃろうな。。。

A氏
え! 先生は、分かっておられたのですか? そんな、粗悪品を提供されたのですか?

Dr.I
粗悪品じゃない。 最高級の作品じゃよ。 究極の人工知能だからこそ、停止状態に陥ったのだろうよ。
そちらに提供する前に、ロボット三原則を組み込んだのじゃが、それが原因じゃろうな。

A氏
どうしてですか? 患者の生命を救うという目的に、ロボット三原則がひっかかるとでも、言いたいのですか?

Dr.I
人工知能の内部データは、あるかね?

A氏
もちろん、持ってきましたよ。 上からの命令で、「理由を問いただせ!」って、すごい剣幕で怒られたんですから。

Dr.I
どれどれ。。。従来型の人間が遠隔操作する手術支援ロボットの「人間が操作」という部分に組み込んだのじゃな。。。うーんんん。。。やはりのう。。。

A氏
先生も、機能停止ですか? その、「やはりのう」の後の、沈黙がやたら長いんですけれど。

Dr.I
いやぁ、すまん、すまん。 ここを見ておくれ。 この赤い部分。 なんて書いてある?

A氏
えーっと。。。何々? 「手術による死亡の確率がゼロパーセントではないため、機能を停止しました」って?

Dr.I
そうじゃよ。 死亡確率がゼロパーセントじゃあない手術なんかあるわけがない。 ロボットの手術行為での死亡確率を究極の人工知能が計算し、ゼロパーセントでなければ、ロボット三原則の第1条「人間に危害を加えてはならない」に抵触すると考えたのじゃろうな。 人工知能単体なら、悩まずに済んだものを。。。


※2016.06.06 01:16 一部改訂
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# by kisugi_jinen | 2016-06-05 04:40 | つれづれ。。。 | Comments(0)
大法螺吹き=大物政治家=納得させる。。。小法螺吹き=小物=批判の嵐?。。。
アメリカ合衆国の大統領・有力候補にまで「のし上がった」トランプ氏の大法螺=大物政治家に比べれば、日本の現首相の小法螺=小物政治家の質と内容には呆れかえる。

トランプ氏は27日のサンディエゴの集会にて支持者に対し、「彼女(ヒラリー氏)は私が日本に核兵器を持ってほしいと言っていると言うが、そんなことは言っていない。彼女はうそつきだ」と述べたという(毎日新聞、http://mainichi.jp/articles/20160528/dde/001/030/043000c)

大嘘つきに嘘つき呼ばわりされるのは嫌なものだろうけれど、まぁ、大物政治家=大法螺吹きなのだから仕方がないと、マスコミすら思っているに違いない。

問題なのは小物政治家=小法螺吹きが、極たまに、家計簿の帳尻を合わせるために、全世界に向けて「リーマンショック云々・・・」と独自の理論武装を盾に主張するありさまには、世界中のメディアも批判せざるを得ないようだ(毎日新聞、http://mainichi.jp/articles/20160529/k00/00m/020/023000c)。

インターネットが普及するにつれ、メディアの動静は理念・権力・正義といった大きな括りにて「ある方向へと」一般大衆向けに「作られるもの」から、メディア・ネット上での「声のでかさ」にて「揺れ動くもの」へと変化した。
そこには、刹那の論理さえあれば良く、首尾一貫した思想体系等、だれも見向きもしない世界のように思える。

トランプ氏の躍進もさることながら、モンスター○○と呼ばれる「モンスター」達もまた、メディア・ネットを狡猾に利用している。

世論操作などという狡猾な手段を駆使しうるのは相当のやり手だという認識は、通用しなくなっているのだろう。。。
そこいらにいる、人の好さげな「おばちゃん・おじちゃん」連中が、ほんの少し声を荒げるだけで、モンスターに変身し、世論操作を片手に持ったスマホでできてしまいかねない世の中。。。

日本の政治家が、小さな政府の方向性の先に、ますます小さく、芥子粒の如くみえてしまうのは、気のせいだろうか?
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# by kisugi_jinen | 2016-05-28 22:05 | つれづれ。。。 | Comments(0)
守り人シリーズ。。。
守り人シリーズを断片的に読んでいる。NHKドラマで最初のシーズン全4回を見た後、最後の部分になる「天と地の守り人」三部を本で読み終えた。

反則技のような読み方だろうけれど、何の違和感もなく読み終えた。途中を埋める物語については、折を見て順に読むことになるだろう。

上橋菜穂子の生み出す世界には、違和感が少ない。物語をスムーズに滑らせる構成法は、あたかもスケートリンクの氷面をベストコンディションに調整し続けるプロフェッショナルのような感覚を覚える。途中からでも足を踏み入れた途端、違和感無くスーと気持ち良く滑っていく様な気分にさせてくれる。

そうして情と知の間を心地よくすり抜けていく。

絶妙にコントロールされた舞台背景には、王制や帝制といった社会構造が含まれるのだが、それらを成立せしめる根源部分にて、複数の対立し得る視点を知的に相同になる様に配置しつつ、微妙な情的バランスで緊張感を保つ状態にしている。あたかもスケートリンク氷面にそっと降り立った時に、そのままでは、どちらの側にも滑らない様に水平面を維持しつつ、スケーターの思いによって、どの方向へも滑り出せる様な、そんな感覚にさせてくれる。
物語の流れに沿った方向へ誘われるのではなく、自らの思いに沿って、そっと蹴り出すのを助けてくれる様な感覚。王制や帝制なんてあり得ないという先入観を抱いていたとしても、いつの間にか知的・論理的にあり得る状況へと置かれている。そうして、登場人物の情的な微妙な心の動きによって、どちらの方向へも滑り出し得る展開に持って行かれる。
おそらく、文化人類学的な思索背景にて精緻に設定させているのであろう。ある部分では明らかに象徴としての天皇制を維持している日本にも重ね合わされている。
全ての立場を網羅している訳でもないだろうけれど、どちらの立場にも知的に理解可能な状況に読者を置きつつ、ストーリーは情的な方向へ動かされていく。
無論、主人公たちのあり得ない回復力や、ファンタジー系の構成要素もあるのだが、それらをそっと除いてしまっても、成立しうるだけのバランス感覚である。
本当にとんでもない作品群である。。。
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# by kisugi_jinen | 2016-05-11 06:17 | つれづれ。。。 | Comments(0)
状報(情報でない)の制限と境界概念。。。
ここ数日の間に記載してきた下記の記事には、共通するところがある。

ネット環境。。。プログラミング環境。。。思い。。。
上橋菜穂子とカズオ・イシグロ。。。
ジブリの大博覧会。。。ナウシカの映画のポスターにマニ族僧正。。。

それは、状報(情報ではない)の制約概念である。
昨日、上橋菜穂子氏の「獣の奏者・外伝・刹那」を入手して少し読み込みつつ、後書きを読んで確信したのだが、「あえて制約しなければならない事柄」という概念は大切だと思う。

ただし、「特定秘密保護法」のような、あからさまに法的な手段に訴えるようなものではなく、過去から人々が、自然の流れの中で培ってきたような、段階を踏んで理解し、(真の)成人式という過程を経るといったことである。
昨今では、「自由」という概念が独り歩きしているが、一方で「法的規制がない」状況での自主的な制約の「自主性」を脅かすような環境から、何とかしないといけないのだろう。特に、ネット環境でのそれは、非常に重要だろう。

書物やメディアの世界では、作者や周囲の環境の影響が大きい。利益や話題性、斬新さ・面白さといったことのみ求め、情から離れた地点にて取り扱うと、とんでもない領域へと誘いかねないが、多くは自制が利く領域だろう。
というより、時間的・媒体的な制約があるからこそ、研ぎ澄まされた感覚で、そぎ落とされるべきところを自ら了解しつつ、作品に仕上げられるのだろう。

ネットに置いて制約が利きにくいのは、「時間的・媒体的な制約が無い」といった幻想が背景にあるからかもしれない。
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# by kisugi_jinen | 2016-05-09 05:21 | つれづれ。。。 | Comments(0)
ネット環境。。。プログラミング環境。。。思い。。。
以前にも書いたが、ネット環境、いや、状報空間(間違っても情報空間ではない)を取り巻く環境での境界の無さは半端ない。

水平的な方向では、SNSにて自主的に「仲間内」という制限を課すことが可能な位である。
垂直的な方向では、年齢制限といった制約は、個人レベルでアカウントを取得するまでの間と、ごく限られている。

状報の露出に制約が課せられない状況は、アイデンティティを保とうとする生存本能に依拠した「自己優位性」の担保と相まって、イースター島民の絶滅理論へと結びつきかねない。
「他者よりも優れたものを誇示しようとする」性癖は、雌の気を引く雄が優雅だという生物界の方向性にも見受けられるように、エスカレートしていけば、人類滅亡への序章になり得る。

昨今、気になるところは、製品を購入するか利用して欲しい側が、出来るだけ個人情報を吸い上げ、法に抵触しない範囲でビッグデータ等にて料理しようとする。それら状報(情報ではない)は、売り手・買い手の市場内で広がっていくであろうこと。
Windows10にアップグレードした時に、チェックを外したくなる多くの項目は、まさにそういった項目だろう。

以上を踏まえて、できれば下記の3項目は、同時に成立して欲しいものである。
#1.何ものにも気兼ねすることなく、何ものにも影響されることなく、自身の思いを吐露しうる環境を維持し続けることができること。
#2.なおかつ、そういった発信に対し、受信する側が、受信したくないような、過度な露出について、フィルターをかけることができること。
#3.さらに、一定の年齢層までは、閉じた状報空間内で、サブセット、ないしフルセットの環境にて、危険な行為を避ける練習をしながら、入っていくことができること。

#2と#3は、部分的に行われているが、不十分であることは上述した。

#1については、昨今ビッグデータの利用云々といった方向性にあり、難しい環境になっていると言わざるを得ない。うまく機能して、過度な露出(いや、見栄っ張りな露出)を避けさせる方向に働いてくれればいいだろうが、そういった方向性には働かず、(左右といった)偏った方向性へ、揺り動かすだけだろう。

これからそういった社会に入る人々は、是非ともネットや状報機器(情報機器ではない)を動かしているプログラムの「本質」を理解すべきだろう。
といっても、「全員、プログラマーになれ」というわけではない。

その「本質」を捉える必要があるということ。
少なくとも、「人工知能で万能」といった誤解を、ゲーデルの不完全性定理と共に理解しつつ、理解すべきだろう。
そうして、個人情報を保護しうる環境の脆さをも、体得すべきだろう。

社会の流れが破滅へと向かうとしても、あがなうだけの努力を地道に続けて欲しいものである。
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# by kisugi_jinen | 2016-05-09 04:44 | つれづれ。。。 | Comments(0)



「ともし火に我もむかはず燈(ともしび)もわれにむかはず己がまにまに」(光厳院) --- 厳然とした境界を越え得ぬとき、その上でなお、越えうるものがあるとすれば、それは「情」である。
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