AX
状報と価格と境界と。。。そして、雪印・JRの事件。。。
前回、カメラを安く買ったと書いたが、別段買い叩いたわけではない。
しかしながら、安く買うと、得をした気分になる

で、本当にそれでいいのだろうか?

経済学は大学の教養でマクロ経済学を少しかじった程度で、ほとんど知らない。
けれど、ひしひしと感じるものはある。

私の実家は、小売店を営んでいたが、大規模量販店に押されて店を閉めてしまった。
商店街の活気は地を這うように落ち込み、量販店同士の熾烈な価格競争が展開されて久しい。

人々は、交通による地域の境界の薄れとともに、状報による販売店の境界の薄れを経験し、グローバル化への流れに自然に乗ってしまった。

「如何に安く買うかが賢い消費者」という概念(知的切断面)を(幻想的に)共有することが「正しい」のであって、それ以外は「間違い」(愚か者)であるかのごとくの切断面。。。

交通と状報とが地域と言う境界を消し去っていくとき、画一化、低価格化、高速化、利便性などといった概念が共有化されやすいというただそれだけの理由で、多様化、高価格化、低速化、不便性といった概念が否定されてきたともいえる。

でも、多様化、高価格化、低速化、不便性という概念(知的切断面)の裏には、冗長性・安全性という概念(知的切断面)が張り付いていることに、雪印の事件やJRの脱線事故がうすうす気づかせてくれたともいえる。。。

難しいのは対応であろう。。。

知的切断面としての境界が明瞭に存在し、かつ個人レベルの範疇であるとき、個人の意思にて左右される要因が大きいことは自明だろう。境界がぼやけていき、グローバル化していくにつれ、全体の流れに流されやすくなるだろう。

画一化、低価格化、高速化、利便性

多様化、高価格化、低速化、不便性
。。。
消費者受けするのは前者であり、運がよければ、そこそこの人生を歩むであろうし、運が悪ければ、とんでもない事故にあうだろう。
消費者受けしないのは後者であり、よっぽどの大金持ちか、変わり者であろう。そして、運がよければ、巨万の富ないし名声を得る人生を歩むであろうし、運が悪ければ、ありとあらゆる災難を背負って生きるであろう。

と。。。
予言じみた言葉を呪詛のごとく並べ立てても始まらない。。。

唯一ついえることは、
画一化、低価格化、高速化、利便性
の裏に潜むリスクは、それを認識する・しないに関わらず、常に生活空間の隅々に入り込んできていると言うことである。

それは、あたかもミヒャエルエンデのモモの灰色の男たちにて切り崩されていく時間概念にも相当するであろうにもかかわらず、そういったことを避けようとすれば、待ち構えているのは、負け組みという概念であり、バカな消費者という概念だろう。

そういった概念をすら、超えて生活している宗教団体もあるようだが、それは画一化をベースとしているが故に、(宗教活動という)グローバリズムから脱却できないことを意味している。。。

境界を、境界として認識し、更に超える。。。

今、私にとっての知的切断面は、そういう言葉のみしか投げかけてはくれないけれど、更に深く考えていくべき問題なのだろう。。。
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by kisugi_jinen | 2005-05-24 23:18 | つれづれ。。。 | Trackback(2) | Comments(0)
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Tracked from 来生自然の。。。 at 2005-09-04 08:29
タイトル : グローバル化という境界削除による境界発生。。。2。。。
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Tracked from 来生自然の。。。 at 2005-09-04 08:30
タイトル : グローバル化という境界削除による境界発生。。。1。。。
冷戦時代を経て、グローバル化の波は当然のごとくにうねっている。 グローバル化が国という境界を消していくかのごとく錯覚しているとすれば、そうではないことが昨今の民族主義的な対立からも、明らかであろう。。。 境界の消失が、新たな境界を生み出す原動力となっている。。。 一説によれば、冷戦時代のイデオロギー的対立が消え去った後、優先順位が低く、燻っていた民族感情が表に出てきたということになっている。 確かに、そういう側面はあると思う。 しかしながら、それだけで説明がつくであろうか...... more
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「ともし火に我もむかはず燈(ともしび)もわれにむかはず己がまにまに」(光厳院) --- 厳然とした境界を越え得ぬとき、その上でなお、越えうるものがあるとすれば、それは「情」である。
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