わたしを離さないで。。。Never Let Me Go。。。その23。。。
わたしを離さないで。。。Never Let Me Go。。。その22。。。
実のところ、原作においても非常に重大な問題を孕んでいたのだが、ドラマ最終話で明らかになった転機がある。実は、第9話にてすでに伏線が敷かれていた。 恵美子先生が病院にて、主治医と思える医者から、「提供を希望されますか?」と聞かれるシーンがある。最初、恵美子先生がクローンとしての提供者として、「任意性に基づき、提供をされますか?」と聞かれたのか?と、思ったのだが、そうではない事に直後に気づいた。恵美子先生の拒否は「クローンからの自身への提供の拒否」であった。 クローンを擁護する立場にいるべきクローンだからこそ、当然の拒否であるべきなのだが、歳を取ってこれ以上長生きしても仕方がないと拒否する人々が増えているとのことが、最終話でなされる事への伏線でもあった。 この為か、結局、恭子の元には、赤紙が来なかった。 最終話の直前(と言っても19:12)にファンメッセージに書き込んだ内容を、こちらにも転記しておく。
日本でドラマにする事を決定した段階で、余剰クローンという事は、織り込み済みだったのかもしれない。 提供開始の通知が「赤紙」にて重ね合わされていた様に、「終戦」に該当する事態を重ね合わそうと策が練られた可能性が強い。 戦争が、多くの伝聞情報にて混乱する事とも重ね合わされる。 始める事より、終わらせる事の難しさ。。。 ある物語を思い出す「真夏のオリオン」である。 今回のドラマは、最終話にて、イシグロ氏の抱えていた問題の核心を、日本の土壌にて、しっかりと受け止め、小さいながらも希望の花を咲かせたのかもしれない。 2016.03.21 09:20追記
2013.03.23 00:48 追記 この物語に、重ね合わされるべき、重要な真実と物語を挙げておくのを迂闊にも忘れるところであった。決して忘れるべきではない真実と物語。。。 2013.04.01 04:35 追記 *3/30 23:07にファンメッセージへ投稿したものを一部修正して、こちらへも記しておきます。 先日解決した中学生の誘拐事件は、ハンセン病と並んで、この物語の本質を理解するのに重要な視点を与えてくれることでしょう。。。
2014.04.01 05:50 追記 上記事項を書いた以上、もう一点、書いておかねばならない。開けられてしまったパンドラの箱は、希望以外の、あらゆる災いを出し切る必要性がある。。。
by kisugi_jinen
| 2016-03-20 08:45
| つれづれ。。。
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