わたしを離さないで。。。Never Let Me Go。。。その17。。。
わたしを離さないで。。。Never Let Me Go。。。その16。。。
わたしを離さないで。。。Never Let Me Go。。。その14。。。 恵美子先生がクローンだったという予測は当たっていた。。。3,000歳ではなかったが。。。 無論、恵美子先生自身の脳を含む全てが、恵美子先生の母に移植され、若返って生きているという話もあり得るのだが、たとえ脳が移植されても、本質的な意味でアイデンティティまでは移植不可能である。 不老不死。。。ショート・ショート。。。アバター編。。。 http://jinen.exblog.jp/18835499/ 出会い。。。3。。。心と魂と。。。2。。。 http://jinen.exblog.jp/5390443/ 原作では、余りに救いが無さすぎたのだが、ドラマでは、微かな希望の光がある。。。 恵美子先生が第1号だったとしても、生命を全うしうる存在であり、「例外」を認めているのだから。 人が人を出自によって区別・差別するということ。 アイデンティティを持つが故に、我を手放せないという矛盾。。。 いや、そういったものを十分に「知った」上で、情の繋がりの大切さを十分に「知った」上で、なおかつ、人類は戦ってきた。 その昔、西洋によって食い物にされていた東洋としては、ある意味、禁句的な物語。 そういった深い意味からも、現代の日本において、あえて、取り上げられた理由もあることだろう。 ドラマの最終話で、陽光のロングスパンの戦いは、途切れさせるべきものではないということは、既に織り込み済みだろうと思う。 私の予測が、良い方に外れてくれればいいのだが。。。 しかしながら、最終話1回のみでは、完全な救いの段階までは記述不可能であろう。 「希望を託す」 まさに、そういった意味でしか、物語を終えることができないのだろう。。。残念なことに。。。 しかしながら「声をあげても仕方ない」という言葉は、最終話ではクローンであった恵美子先生が自ら否定しなければならない。現代の日本のドラマだからこその禁句である。 でなければ、広島で自殺された中学生が浮かばれない。。。 恵美子先生の話から確実になったこと。それは、物語の中でクローンは、やはり海そのものであったということ。 彼らの体の一部が、他者の中で生き続ける。 ドラマの設定では、もはや、クローンの体無しでは、人類は生き延びることができない体になっている。 そのつもりが無かったとしても、依存症であることには違いない。 クローンが差別されるのであれば、逆に利用できる。 それだけの強さを持つ存在になっているということ。 強固な境界が設定されたなら、どちらかが強大な力を持ったとき、他方は服従せざるを得ない。 ある日、突然にその関係は逆転しうる。 なぜなら、クローンは短期間に無限に増える力を有しているから。 介護人を務めることができ、原作やドラマで許容されている自由度がある限り、一部の医療スタッフを取り込みさえすれば、簡単に実現できてしまう設定になっている。 原作も、ドラマも決してそこまでは踏み込まない。踏み込めないのだろう。 物語・ドラマの都合上、人為的に設定された「境界」だから。 さて、最終話については、想像の域を出ないのだが、免疫応答という概念から言えば、クローンの組織が最も適合するのは、細胞提供者そのものである。 恭子の提供者=クローンの親は、恭子と同い年かもしれない。提供を受けて生きのびる時、恭子からのメッセージを受け取るかもしれない。形ある手紙かもしれないし、何がしかの伝言かも知れない。 時を前後して、友彦の一部が提供された先も、友彦と同い年の、智彦のクローンの親かもしれない。 そうして、それぞれが偶然に結びつく。それぞれのクローンから授かった命の燈火を、新たな生命の誕生へと繋ぐことによって、クローンとその親とが一体となって、クローンと外部との区別の無くなる新たな世代へと繋げていく。。。 可能な限りのギリギリのストーリー展開を想像するに、ここまでだろうか? 2016.03.12 06:50 一部修正・追記 2016.03.12 06:55 下記追加 不老不死。。。ショート・ショート。。。アバター編。。。
by kisugi_jinen
| 2016-03-11 23:44
| つれづれ。。。
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Tracked
from 来生自然の。。。
at 2016-03-13 00:07
タイトル : わたしを離さないで。。。Never Let Me Go。..
わたしを離さないで。。。Never Let Me Go。。。その17。。。 原作、イギリスでは森。。。 ドラマ、日本では海。。。 生命の源として、キリスト教系では「生命の樹」を想定するらしい。日本では「母なる海」だろう。 イシグロ氏の原作では「魂が無い」として墓すら存在しない亡くなった同胞・クローンを身近に感じる場として、最後の場面近くで、森が描かれ、通り過ぎつつ吹き溜まる風が描かれている。 ドラマ最終話では、予告編を見る限りにおいて、川の流れと、そこから繋がる海が想定され...... more
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