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わたしを離さないで。。。Never Let Me Go。。。その9。。。
わたしを離さないで。。。Never Let Me Go。。。その8。。。

前回までは、原作にしても、ドラマにしても、主題とは無関係なはずの背景状況を維持し続けることが、余りにも困難だということを繰り返し述べた。

ということは、逆説的に、物語、ドラマが終了した後、読者や視聴者の頭の中で、彼らを救い出すような追加のストーリーを構成することが、極めて容易だという事に気付くべきなのかも知れない。

そもそも、原書での主題が、子供の成長に応じた閉じた世界が徐々に広がり、読者が忘れていた子供時代を共に追体験していく事にある。物語の終わりは、自身の意思と力、そして仲間の協力で、現状を変えることへと繋がるべきであろう。

絶望的に思える未来だからこそ、越えて行こうという思いの強さが求められている。

クローンにしても、臓器移植にしても、物語から受けるイメージのみで思考しているようであれば、ドラマでの「美和」の口車に安易にのってしまうのと同様な状況に陥ることになる。ドラマでの「壁は乗り越えるためにある。」は、ある意味、非常に象徴的な友彦の発言でもある。そこに死が待ち受けていると言われても、自分の目で確かめようとする事の大切さが、隠されている。

余談だが、医学的には、クローンの元、ドラマでは「ルーツ」、原書では「ポシブル」は、提供を受ける側の人間である可能性が極めて高い。
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by kisugi_jinen | 2016-02-28 22:55 | つれづれ。。。 | Comments(0)
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「ともし火に我もむかはず燈(ともしび)もわれにむかはず己がまにまに」(光厳院) --- 厳然とした境界を越え得ぬとき、その上でなお、越えうるものがあるとすれば、それは「情」である。
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