因果関係と相関関係と。。。腫瘍が原因か検査が原因か。。。髄膜腫と歯科X線検査。。。
ネット検索していると、時々誤った因果関係を誘導するような記事を目にすることがある。
CNNのニュース http://www.cnn.co.jp/fringe/30006207.htmlで、 歯科のX線検査、脳腫瘍の発症に関係か 米研究 とあった。 >>>記事では「因果関係は不明」としているが、明らかにX線検査→腫瘍といった記述に読めるようにしてある。本当にそうだろうか? 髄膜腫はゆっくりと大きくなる良性の腫瘍で、脳の外側から脳実質や神経を圧迫しながら大きくなるので、発見される前に神経系の症状が出る場合があるようだ。 ※髄膜腫については下記等が参考になります。 髄膜腫(メニンジオーマ):東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科 何かしら歯科領域に症状が出れば、歯の周囲に病気が隠されていると考えて検査するだろう。 とくに原因不明の場合には、ことさら詳しく検査せざるを得ないだろう。 そういったストーリーを考えると、 (1)歯科領域のX線検査→髄膜腫 ではなく (2)潜在的な髄膜腫→(何らかの症状)→歯科領域のX線検査 といった可能性もあるだろう。 それと、もし、「(1)歯科領域のX線検査→髄膜腫」とするなら、 (3)歯科領域のX線検査→歯科領域の腫瘍 の方が、圧倒的に多くなるはずではないのだろうか? 調べられた結果は、あくまで「相関関係」であり、因果関係は逆向き(先に腫瘍があった)と考える方が、自然な気がする。 ただし、原著論文を読んでいないのと、年齢層単位での結果が記述されていないので、そのあたり、わかれば追記する予定。 ※2012/04/15 04:50 追記・変更 タイトル文字が長すぎたので、少し変えました ※2012/07/20 12:50 追記 この記事を書いたことをすっかり忘れていた(論文を入手したが、読むのも忘れていた)のだが、最近アクセスが多いのに気付き、ネット検索してみると、公的な機関がコメントを出していた。
by kisugi_jinen
| 2012-04-14 09:20
| つれづれ。。。
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