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水は答えを知っている?。。。
moriさんのブログで知った
水は答えを知っている

なぜに、このような神秘的と思える本に、人々は群がるのであろうか?
何を求めるのか?
私という存在の意義?

「情」は、主体と対象と間の関係と、それら切り離されることの無い「全て」で奏でられる波動だといってもいいだろうに。。。

なぜに切り離された「ことば・記号」(切り離された時点で情報ではなく状報)のみに「情」を見出そうとするのか。。。
「状報」に「情報」を見出そうとすることは、オレオレ詐欺に引っかかるのと同じなのに。。。

思いを託するのは主体であり、「ことば」は知的に分断された記号だというのに。。。

確率的な現象と人間の精神面との間には、何らかの関連性はあるだろう。

もし、関連性が見出されたならば、ユングの共時性(synchronicity)や、シュレーディンガー方程式での確率のレベルであるだろう。

逆に言えば、そういった関連性に何らかの法則性が証明されたならば、(精神活動と物質の状態との間に法則性があるという意味で)一元論が証明されたということになるだろう。。。

すなわち、「知的に」求めること自体が、求めている元である自身を否定する方向を向いている。

もし、「私という存在」が(物質とは)「独立して」存在するのなら、
確率的な現象と人間の精神面との間には、なんら法則性は見出されないであろう。
注:法則性が無いというだけであって、(不規則な)関連性があってもいい。(注1)
それこそが、「独立」した「私」の否定神学的な存在証明にも匹敵しうる。

たかだか「水の結晶」ごときに「私」の存在証明を求めてしまうなんて。。。

「人のこころ」の奥深さを馬鹿にするにも程がある。。。なんて、大人気ないことを考えてしまう今日この頃。。。
小さな結晶に思いを託すよりも、もっと大切なことがあるんではないだろうか。。。

子供たちに「サンタさんにプレゼントをお願いしようね」というのと、切り離された「ことば」を貼り付けることで「美しい」結晶が得られるということを「信じる」こととの間の差。。。その点を認識すべきなのかもしれない。。。

ちなみに、科学的な背景から詳しく知りたい方は、
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/
http://superdry.s.kanazawa-u.ac.jp/~onishi/snow/
あたり(およびそれらからのリンク先)が、参考になるかもしれません。。。(注2)

=====注釈は2004.12.08 17:20に付け加えたもの=====
注1:確率の従属・独立という概念との関係は、別投稿にて触れています。
注2:上記リンク先で、具体的に「水は答えを知っている」に対する科学的矛盾点を付いているところがありました。冨永研究室の、
「波動」系水商売を斬るー量子力学の正しい理解のために(2004/11/11)です。
by kisugi_jinen | 2004-12-07 06:39 | 思考。。。 | Trackback(1) | Comments(0)
Tracked from 来生自然の。。。 at 2005-01-16 14:48
タイトル : 「水は答えを知っている」と、「他人の落とした大吉」の関係..
前回までの2つの投稿(1,2)は、あまりに根本的なレベルに終始してしまったので、そろそろ、本論へ。。。 さて、前回までの2つの投稿で言いたかったことは、 情によって結び付けられたものを知的に分断し、それによって情のなんたるかを語ろうとすること自身が、すでに「愚かしい」行為だということ。 さらに、そこにおいて語ることのできるのは、知的には切断された事象の切断面だけのようにも思えるが、それだけではない。 切り口は、新たな接続相手を求める。すなわち、「主体から切断された情の切り口」に「別の情の切...... more
<< 確率における従属・独立と共時性... クリスマス。。。 >>



「ともし火に我もむかはず燈(ともしび)もわれにむかはず己がまにまに」(光厳院) --- 厳然とした境界を越え得ぬとき、その上でなお、越えうるものがあるとすれば、それは「情」である。

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